吾輩はメモである(別館分室)

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『ブリッジ・イングリッシュ』授業のねらい

2年ぶりにリメディアル科目を担当することになったのでシラバスを書いた。「授業のねらい・概要」の欄から転載。

【ブリッジ・イングリッシュ I】
 今年度の「ブリッジ・イングリッシュI」「ブリッジ・イングリッシュII」は中学英語・高校英語の再学習科目として、英語に苦手意識を持つ皆さんのために、それぞれ独立した内容で開講します。これらは英語への恐怖心をなくし、皆さんが積極的に英語にチャレンジできるようになることを目指して、様々な「練習」を行います。英語に対して苦手意識を感じている人の大部分は、英語の「学習」が苦手なのではなく、単に英語の「練習」に慣れていないだけ、という印象があります。全ての英語学習の土台ともなる「練習」を通じた英語の基礎固めは是非とも早いうちにやっておくことを強く勧めます。
 「ブリッジ・イングリッシュI」では特に英語の音とリズムに焦点を当て、さまざまな発音練習を行いながら、繰り返し英語の音を聞いて耳を慣らしていく練習、繰り返し英文を音読して口を慣らしていく練習を、かなりの時間をかけて行います。最初は r と l の発音の違いや音の強弱など基本的なことから始めていきますが、一通り英語の音声の体系を学んだ後は、言語学の知見に基づき、日本語と英語の発音の違いについても検討していきます。普段何も意識せずにしゃべっている日本語の音声にも不思議なところはたくさんあります。例えば Chicago の最初の音と「シカゴ」の最初の音は全然違う音ですし、日本語の「ん」の音には7種類の音があります。知っていましたか?このような英語の周辺にある様々な事柄も含め、知的好奇心を大切にしながら積極的に取り組んで下さい。
 発音練習は最初は上手にできなくてもかまいません。でも恥ずかしがらずに積極的に取り組んでください。きっと使える英語力が身につきます。そしてカラオケでは洋楽をきれいな発音で歌えるようになることでしょう。
 なお「ブリッジ・イングリッシュII」を同時履修することもできますので、英語の基礎固めをより短い期間で行いたい場合は、両方を履修して下さい。

【ブリッジ・イングリッシュ II】
 今年度の「ブリッジ・イングリッシュI」「ブリッジ・イングリッシュII」は中学英語・高校英語の再学習科目として、英語に苦手意識を持つ皆さんのために、それぞれ独立した内容で開講します。これらは英語への恐怖心をなくし、皆さんが積極的に英語にチャレンジできるようになることを目指して、様々な「練習」を行います。英語に対して苦手意識を感じている人の大部分は、英語の「学習」が苦手なのではなく、単に英語の「練習」に慣れていないだけ、という印象があります。全ての英語学習の土台ともなる「練習」を通じた英語の基礎固めは是非とも早いうちにやっておくことを強く勧めます。
 「ブリッジ・イングリッシュII」では特に英語のしくみと文法に焦点を当て、中学・高校とはちょっと違った角度から英語を眺めていきます。特に言語学の知見を取り入れながら英語の姿を再検討していく作業は、中学・高校で英語が嫌いになってしまった人にもきっと楽しんでもらえることでしょう。よく分からなかった英語も補助線を引いてみる(見方を変えてみる)といろいろ新しい発見があります。また、この授業では英作文の力をつけることも目標に掲げます。基礎的な英作文の力をつけ、それを口から出す練習もしますので、英会話の練習にもなるでしょう。授業中の学習形態は音読と筆写が中心となるため、口と手が疲れる練習をたくさん行うことになりますが、こういった基本が身に付いていないと、TOEICなどの資格試験でも十分に点数が伸びませんし、総合的な英語力も伸びません。
 また、この授業では英語のみならず言語・文化・教育の全般に関して、受講生の皆さんから寄せられる質問に毎回答えます。英語の周辺にある様々な事柄も含め、知的好奇心を大切にしながら積極的に取り組んで下さい。
 なお「ブリッジ・イングリッシュI」を同時履修することもできますので、英語の基礎固めをより短い期間で行いたい場合は、両方を履修して下さい。